【開催報告】スポーツ現場におけるトレーナーの役割

こんにちは!
トレーナーズアカデミーです。

2019年7月7日に開催された
「スポーツ現場におけるトレーナーの役割」の開催報告ブログです。

講師は中尾優作さん。

イギリスでフィジオ(理学療法士)の資格を取得し、ヨーロッパのサッカーチームでトレーナーを経験。現在はBリーグでトレーナーをされています。

トレーナーは1年契約が基本

チームが勝てない、怪我人が多いなどチームの不調時に一番契約を切られやすいのがトレーナーと話されていました。

戦術や勝敗に大きく作用されない、裏方の存在はチームにとって切られやすい立場だそうです。
そのため、何かあった時のためにも1年契約が基本とのこと。

シーズン中は超多忙


シーズン中の1週間のスケジュールを見させていただきました。
リーグでは全国からのチームが集まり、ホーム戦・アウェイ戦があるため常に日本中を駆け回っているとのこと。

平日5日間、トレーニングやリハビリ、ケア、試合の準備をして土日に遠征。
遠征中も選手、チームの状況を常に把握していました。

日本と海外の違い


日本と海外のPT、トレーナーには大きな違いがあるようです。

例えば、ハムストリングスの肉離れの選手。
日本では
受傷→安静→痛みなく動かせるようになる→リハビリが一般的な流れ。

海外では
受傷→リハビリ
と、安静にして動かせるようになるまで待たないとのこと。

怪我をしている状態で、痛みのない程度で動かしていくそうです。
ここで大事な考えが局所的に捉えるか、全体的に捉えるか。

海外では、アスリートとしての全体の機能に目を向けるのが一般的だそうです。
休んで、動かせるようになってからでは、アスリートとしての全体的な機能レベルは落ちてしまうという考えがあるそうです。

段階的リハビリテーション


○徐々に強度を上げる
○その時の最大負荷で行う
○様々なエクササイズで神経系にアプローチする
○飽きを防ぐ
これら4つを意識しながら、中尾さんはリハビリを進めています。

強度の上げ方では安定している床面で
アイソメトリック・コンセントリック・エキセントリックと筋肉へかかる負荷を上げていきます。

さらに、bosuボードなどを用いて足元を不安定な環境にするなど強度の上げ方にも様々な工夫がありました。
実技を交えて講義をしていただきました。

最後に

リハビリを考える上で、生理学・解剖学の知識がベースになっていました。
痛みの種類や炎症、筋収縮についてなど当たり前だけど、知らなければアイデア出せないと感じました。

また、海外でのリハビリの考え方が大きく違うことにも驚きました。

動かせない=安静
ではなく
動かせない=筋収縮なしでのエクササイズ(アイソメトリック)

という考えはとても参考になる考えでした。
これから現場で実践してみたいと思います。

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