アスレティックトレーナーの働き方。本気でやればチャンスは必ず来る

資格を取得し、学校を卒業した先輩たちはどんな仕事をしているのか?

今回はアスレティックトレーナーの資格を取得し、愛知県で活躍されている谷口祐平さんにお話を伺いました!

谷口さんのご紹介

名前

谷口祐平(たにぐちゆうへい)

年齢

26歳(1992年生まれ)

出身地

和歌山県

出身校

中京大学スポーツ科学部卒

プロフィール

高校時代は甲子園に出場。
中京大学入学後はアメリカや日本全国を飛び回り、
最新のトレーニングやコンディショニング方法を学ぶ。

野球誌にてトレーニングコラムも執筆する傍ら、ママさん方への産前産後アプローチや小学生から高齢者まで2000人以上のトレーニング、コンディショニング指導に携わる。
現役合格率10%以下と言われるATの資格を現役で取得し、大学卒業後、株式会社nanoに入社。

日本代表選手や社会人実業団チーム、痛みを抱える方へのアスリハなど幅広く指導を担当。体験入会率は驚異の90%超を記録。
専門学校や社内、外でも講師を務めトレーナー育成にも携わる。
また社内最速でチーフ(主任)、社内初の店長として活動。
現在は医療×運動を形にするため、整形外科でトレーナーを務める傍ら、高校・大学の野球部、有名ダンススタジオなどで指導を行っている。

今はどんな仕事をされていますか?

今は整形外科病院内でのパーソナルトレーニングに加え、メディカルフィットネスを含めた新規事業の立ち上げを行なっています。

またトレーナー事業部の立ち上げに向けたシステム作りやリクルーティング、院内・院外活動も担っています。

その他にも高校・大学や有名ダンススタジオでのトレーニング指導、またストレッチポールやスイングストレッチ、運動指導者、治療家向けのセミナーなどの講師活動も行なっています。

今の仕事についた経緯を教えてください

社会人となりパーソナルトレーナーとして働くうちに、メディカルとフィットネスの融合の重要さに気づき始めました。

そんな矢先に整形外科病院内でのトレーナーとして活動できる、まさにメディカルとフィットネスを融合させることができるステージを準備してくださいました。

しかもその病院は私が大学時代に勉強に行っていた所です。
メディカルなんて何も分からなかった私にメディカルとはなんぞや?を教えてくださった病院で、私自身もその学びが心の奥底にずっとあり、メディカルとフィットネスの融合の重要性にたどり着いたのだと思います。

その他の仕事も勉強会で出会ったり、ご紹介で繋がったりしたご縁から、活動内容を認めていただき仕事を任せてもらっています。

仕事のやりがいはなんですか?

自分で考えて仕事ができることです。
整形外科病院でも、現場でも同じですが言われたことをやるだけでなく、自分の頭で考えたものを作り出していくことができるのは僕にとってやりがいです。

またトレーナーとして活動することも楽しいですが、マーケティングやリクルーティングなど根幹に関われることも楽しいです。
0から1を作るので、大変なこともたくさんありますが、チャンスだと思って挑戦しています。

仕事の中で大変なことはなんですか?

整形外科病院内にはトレーナーが私一人しかおらず、また病院もトレーナーを雇ったことがないため、その職種の違いに苦労しました。

専門用語がどこまで通じるのか
どの程度の知識量があるのか
トレーナーは何ができるのか解

決していかなければいけない問題はたくさんありますが、そういう部分もクリアにして良い組織、施設づくりをしていきたいと思っています。

また根幹に関わる部分を任せてもらえる反面、責任が伴ってくるのでそこのプレッシャーも感じます。

大きな組織なので言ってすぐ変わるものでもありませんので、ある程度の根気強さも必要ですね。

仕事で失敗したことを教えてください

トレーニングで痛みを誘発してしまったことです。
もちろん、細心の注意は払っていましたが相手の病態などの理解が甘く強度設定を間違ってしまいました。

今まで担当していた方々と要望が大きく違うので、しっかりと病態を理解し、機能解剖学、運動生理学に基づいたトレーニング処方をしていく重要性を感じました。

その他にもプロジェクトの取り組みに遅れてしまったことも失敗です。
今までは小さな組織で活動していましたが、今回は大きな組織で、数多くの人々が関わりあうということで自分の予想以上の時間がかかり遅れてしまいました。時間には余裕を持って取り組まないといけないですね。

スポーツ業界で働きたい人へのメッセージ

本気でスポーツ業界で働きたいですか。

「給料が安い」
「プラックだ」
「不安定だ」

こういう印象はありませんか。

僕はあえてここまで国家資格を取得せずに活動をしてきました。

それはトレーナーという仕事がもっと必要とされ、トレーナーの地位向上や職域の拡大に尽力をしたいと思ったからです。

ここまで活動をしてきて感じることは
スポーツ業界はまだまだこれからで、本気でやれば働くことができるということです。

トレーナーという仕事があまり認知されないのは、

「トレーナーって結局何ができるの?」

というところが伝わっていないからです。

あなたはトレーナーとなって
何がしたいですか。
また何ができますか。

私自身は常に自分に問いかけるようにしています。

これからスポーツ業界で働きたいと考えている人は、
自分が業界や人に対して何ができるのかを考えてみてはいかがでしょうか。

スポーツ業界はまだまだこれから。
企業も人材を募集しているところがほとんどです。

それなのに就職先がないのは、それに見合った人がいないということでしょう。

だからこそチャンスがあります。

本気でやればチャンスは必ず巡ってきます。

本気で頑張ってみてください!

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