大学卒業後、ストレッチ専門店で活動し、現在はキッズ指導に関わっているののあみさんにインタビュー!
なぜ今の仕事に携わっているのか?職場では若手としてどんなことが求められているのか?そのリアルをお聞きしました。
トレーナーとしての働き方の実際に興味がある方はぜひご覧ください。
ののさん紹介
名前
のの
年齢
26歳(1992年生まれ)
出身
愛知県
出身校
中京大学 スポーツ科学部スポーツ健康科学部
プロフィール
小学校では運動音痴で体育が嫌いだったが、中学に出会ったバレーボールにハマり、高校まで6年間続ける。そこで出会ったトレーナーに憧れ、中京大学へ入学し、女子バレーボール部の学生トレーナーとして活動をする。在学中のリーグでは8季連続優勝を果たし、全日本インカレでは2年連続全国ベスト4という成績をおさめた。
「教育現場でトレーナー活動をする」という想いを抱き、複数のトレーナー団体で活動もしていたが、経営も学びたいという考えから都内のストレッチ専門店へ就職し、店長を2年間勤めた後、現在の職に至る。
今はどんな仕事をされていますか?
現在は、一般社団の協会に勤めております。
協会としては様々な業務がありますが、私は主に、渋谷区にある子育て支援施設にて子供へスポーツ指導をしています。
スポーツは「より速く、より高く、より強く」だけではありません。スポーツを通し子供の一番を見つけ、自己肯定感が高く豊かな人間力を兼ね備えた人となるよう子供の学びや成長をサポートすべく、指導に携わっています。
今の仕事についた経緯を教えてください。
最初のきっかけは、大学時代の学生トレーナー団体の活動でした。そのトレーナー団体では、スポーツを行う子供に関連する活動を行なっている方々にインタビューを行っておりました。その中の1人の方からお声かけていただき、今の仕事を知りました。
その当時の私は、都内のストレッチ専門店の店長として働いておりましたが、3年目になる手前で転職を考えていた時期だったこともあり、お話を受けました。
面白いのは、その紹介をしてくださった方とはインタビューをした時しか会ったことがなく、お互いFacebookにて繋がっていただけでした。
後々「なぜ私に声をかけてくださったのか」と聞いたところ、「Facebookで頑張っているのを見ていたし、良い子だと投稿から見ていたから」とのことで。笑
Facebookを定期的に更新していてよかったと思った瞬間ですね。笑
仕事のやりがいはなんですか?
指導を通して子供たちと共に成長できるところですね。
まだまだ新米指導員なので、先輩指導員から学ぶことも多いですが、子供たちもスポーツを通じて成長しているのが分かるし、子供たちから学ぶことがたくさんあります。
このスポーツ指導で大切にしていることは、大人である私たちの人生においても通じるものです。なので、スポーツ指導で子供を指導し、私も鍛えられているような感じですね。
また、スポーツ指導だけでなく、他の協会の業務も行います。自分が得意とするSNS・動画制作なども任せていただいているので、自分が好きで得意なことをやっているのはとても楽しいですし、その反応があるととても嬉しいですね。
仕事の中で大変なことはなんですか?
大変なことは、指導から広報・その他の業務まで多くの業務に携わることですかね。
指導としては、普段の指導に加え、他の講師のアシスタントも入りますし、広報ではSNSや動画制作・広報の写真撮影も行います。
協会の様々な業務を通して、学びが多く人として成長できる反面、業務量面での大変さはありますね。
また、私の一回り以上年の離れた上司と共に働いているというのと、平成生まれが私しかいないという状況だからこその良いことと難しさはあります。
世の中の情報(特にSNSやコミュニティーなどの新しい情報)を、どう仕事に生かすかという若者(?)が得意することを求められているので、常に世の中の動きにアンテナを張っていないといけないことがプレッシャーでもあり、やりがいでもあります。笑
さらに、子供と関わる仕事&最年少なので、体力を衰えさせないよう常に気にかけています。ランニングや筋トレはもちろん、いろんなスポーツに挑戦したりしています。体を動かすのは楽しい反面、大変なこともありますね。笑
仕事で失敗したことを教えてください。
仕事で失敗したことは数えきれないですね。笑
一つは、初めての出張でアシスタントとして十分な動きができず、迷惑をかけてしまったことです。正直、私は「初めて」ということを言い訳に甘えていました。ただ、先方にはそんなことは関係ありません。今回は大事には至らなかったのですが、帰ってからかなり落ち込み、反省しました。
それからは「この案件では何を求められ、私はどう動くべきか」を入念に考えるようになりました。時には上司と相談をして意識のすり合わせを行います。
上司が求めていることの一段上まで動くようにすることを心がけるようにしています。
もう一つは、子供のスポーツ指導で上手くまとめることができなかった時です。
自分の指導に自信を持てなくなったことが顕著に出て、子供や保護者の方の満足を得られなかった時はだいぶ落ち込みました。しばらくの間、指導をするのが怖いと感じました。
そこからはアシスタントとして先輩たちの指導を見て学ぶことに専念し、研修も再度受けることで、自身を見直すことができました。
そこから「子供以上に指導を楽しむこと」が大切だと気づき、自信を取り戻しました。今もそれを忘れずに指導をしています。
スポーツ業界で働きたい人へのメッセージ
元体育嫌いで運動音痴の私もスポーツ業界で働いています。
この私だからこそ伝えられることがあると思い、子供たちに携わっています。
私は「教育現場でトレーナー活動をする」という想いを抱いて、学生時代に動いていましたが、根本はそうではなかったということに最近気づきました。
この職に出会って「スポーツは勝ち負けだけではない」「より速く、より高く、より強くだけがスポーツの価値ではない」と気づきました。そして「体を動かすのは好きでも、体育やスポーツが嫌いでも良い」ということを伝えるべく、日々動いています。
この記事を見ている方の多くは、スポーツが好きで仕事にしたい方が多いと思いますが、そうではない方々にももちろんチャンスはあります。
大切なのは「自分が何をしたいか」を明確にし、胸を張って行動すること。何がしたいかが変わることもあります。それでも良いと私は思います。その時の自分がやりたいことに胸を張って行動すれば、天職だと思える仕事にめぐり合うことができると思います。(私がそうだったので)
自分の好きで得意なこと、自分がやりたいことに胸を張って行動しましょう。
〜元体育嫌いで運動音痴のスポーツ指導員より〜