企業専属の鍼灸師・トレーナーとして活動中の金子さん。
そんな金子さんに仕事をする上で大切にしていることや、これから社会に出る学生へのメッセージを伺いました!
金子さんのご紹介
名前
金子 東誠(かねこ とうせい)
年齢
25歳(1995年生まれ)
出身
奈良県
出身校
大阪ハイテクノロジー専門学校 鍼灸スポーツ学科
プロフィール
幼稚園年長から野球をはじめ、学生時代は野球と書道に打ち込む。
専門学校進学後、授業の内容と実際の現場とに違和感を感じ2年生からパーソナルトレーナーとしての仕事をスタート。
卒業後は個人事業主として社会人をスタート。
鍼灸師・パーソナルトレーナーとして出張をメインに、様々なご縁から個人のクライアント様をはじめ、各企業専属の鍼灸師・トレーナーとして法人のクライアント様を対象に活動。
2018年12月に大阪・南森町にphysical conditioning lab. Compassをオープンし現在に至る。
法人出張で鍼灸師・トレーナーとして活動
ーー今はどんな仕事をされていますか?
現在は、鍼灸師・パーソナルトレーナーとして仕事をしています。
仕事の内容は、ラボと出張の2つの軸で「健康」をテーマに一般の方々を対象とした、パーソナルトレーニング・鍼灸治療・コンディショニングなどをご提供しています。
出張での仕事は法人様がほとんどであり、各企業専属の鍼灸師・トレーナーとして、従業員の皆様へトレーニング指導や治療を実施しています。
兄の影響を受けトレーナーの道へ
ーー今の仕事についた経緯を教えてください
トレーナー・鍼灸師を目指したきっかけは、中学生の時に一回り年の離れた兄がトレーナーの仕事に就いたことです。
その当時、将来スーツを着て仕事をしたくないという思いが強く、私服で出かける兄の姿を見て率直にいいなと。(笑)
その後は、兄と全く同じ仕事をするのもどうかと思い、高校時代に鍼灸治療を受けたことを機に鍼灸師を目指そうと方向転換。
専門学校を探している最中、名前の格好良さだけでオープンキャンパスに行った「大阪ハイテクノロジー専門学校」で話を聞くと鍼灸とトレーナーの両方が学べると聞き進学を決めました。
在学時、早く卒業して仕事がしたいと思っていたタイミングで、パーソナルジムのトレーナー募集の投稿を見つけ、即座に連絡し契約して頂いたことがパーソナルトレーナーとしてのきっかけであり、今の活動の土台となっています。
現在は、パーソナルトレーナー・鍼灸師として、トレーニング・トリートメントの両輪で活動をしています。
仕事に面白さを感じるところがやりがい
ーー仕事のやりがいはなんですか?
仕事に面白さを感じるところがやりがいです。
人生の大部分を占める仕事に対して、面白さ・楽しさ・興味深さを第一に求めて仕事をしています。
その点でも、パーソナルトレーナー・鍼灸師という仕事は、一生勉強しなければいけない分野であり、クライアント様も誰一人として同じ症状や悩みがないことが、毎日の刺激になり自分自身を飽きさせない魅力的なところだと思っています。
トレーニングや治療の現場でのやりがいは、クライアント様の悩みやなりたい理想など何かしらの問題に対する直接的な解決のお手伝いができることも非常にやりがいを感じます。
痛みを取りたい・スタイルを良くしたいといった身体の問題だけでなく、仕事や家族のことなどライフスタイルに関わる相談を受けることもあり、そのような話のきっかけからクライアント様と一緒に仕事をさせて頂いた経験もあります。
トレーニングや治療だけでないクライアント様との繋がりにより、違う業界の仕事を知ることができることもこの仕事の素敵なところだと感じています。
クライアントの期待を越え続ける
ーー仕事の中で大変なことはなんですか?
クライアント様の期待を越え続けることです。
どのような問題を持ったクライアント様が来るかは予想できないため、様々なケースに対応できるよう常に準備しておくことも必要ですし、レベルアップしていくクライアント様に合わせて自分自身のプログラムのクオリティも高めて行く必要があると感じています。
ただ、そのために必要な勉強や取り組みに対して大変だという感情はなく、むしろ知らないことやわからないことへの好奇心を強く持っています。
あと、個人事業主としての働き方の部分では「自己管理」に気を付けています。
病気にならないための体調管理や事故に遭わないためのリスク回避をはじめ、自分で自分を守れるよう心掛けています。
仕事の業務に関しては、集客・店舗の管理・経理・クライアント様との連絡など色々あるので、仕事に関わる方へ迷惑が掛からないように意識しています。
全力で取り組んだ失敗には価値がある
ーー仕事で失敗したことを教えてください。
失敗したことを挙げればキリがありません。(笑)
中でもトレーナー・鍼灸師として鮮明に覚えているものは、あるクライアント様の治療の際に自分の先入観で治療を行なってしまった結果、効果が出なかったことです。
治療中に効果が出ずおかしいなと思い、クライアント様と発症したきっかけなどを再確認している際に原因が発覚したので、すぐ治療を切り替え症状は改善しましたが、この治療をきっかけに評価をより丁寧に行うようになりました。
あとは、学生時代に詐欺にあったことも大きな失敗だったりと、今振り返るとたくさん失敗をしていますが、それぞれ当時は自分なりに全力でやった結果だと思っていますし、その失敗が無ければ今の自分はなかったと思っています。
どんな働き方をしたいと考えていますか?
ーースポーツ業界で働きたい人へのメッセージをお願いします。
皆様はどんな働き方をしたいと考えていますか?
私自身はパーソナルトレーナー・鍼灸師としてパーソナルジム・企業様の会議室・デイサービス・公民館・公園など様々な環境でこれまで仕事をさせて頂きました。
一言にスポーツ業界といっても関わり方は無数にあると思います。その中でどのような働き方を望んでいますか?
明確に決まっている方はその道に向かって進んでください。もし決まっていない方はいろんな働き方を探してみてください。
あと、両者に共通することは実際にその仕事に触れてみることも大切だと感じます。外から見ている仕事と実際の仕事には少なからずギャップがあります。
私自身、アスレティックトレーナーの現場実習の時も、パーソナルトレーナーを始めた時もギャップを感じました。
その2つを実際に経験した結果、私はパーソナルトレーナーとして仕事していこうと決断ができました。
何事も最短距離で上手くいくことは無いと思っています。どれだけ寄り道をしたとしても、最終的に目的地に到達できれば誰が何と言おうとゴールです。あとはゴールへ向かうために、目的地を確認し着実に進んでいくだけです。
実際、今楽しく仕事をさせて頂いていますが、最初から今の仕事に出会えた訳ではありません。
こうなれたのも学生の時から好き嫌い関係なくチャンスを頂いたものに精一杯やった結果、今の仕事に出会えたと思っています。
最後に、私自身この業界へ入った経緯は不純な動機です。
ですので、熱い想いをもって業界に入ろうと考えている皆様であれば、私よりも何倍も早くそれぞれのゴールに到達できることと思います。
様々な環境を見て・触れて・感じ、自分自身を磨いていって下さい。
必ず自分の望む働き方は出会えるはずです。