治療もしたい、スポーツ現場でも働きたいあなたへ 2足のワラジの働き方

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ師の国家資格を持ちながら鍼灸整骨院、スポーツ現場で活動している堤さん。

そんな堤さんに仕事をする上で大切にしていることや、これから社会に出る学生へのメッセージを伺いました!

堤さんのご紹介

トレーナー働き方

名前

堤 萌依(つつみ めい)

年齢

26歳(1993年生まれ)

出身

大阪府

出身校

宝塚医療大学 柔道整復学科(2016年卒)
行岡医療専門学校長柄校 鍼灸科(2019年卒)

プロフィール

大阪府出身、中学、高校時代にバスケットボール部に所属。高校時代にチームメイトが膝の大きな怪我を負い、自分は何が出来るのかを考えるきっかけに。

元々、スポーツが好きでスポーツに関わる仕事がしたかった為、チームメイトのような怪我をして苦しむスポーツ選手の力になろうと思い、柔整師を目指せる大学に入学。

その後、治療の幅を広げたく、大学卒業と同時に鍼灸・あん摩マッサージ師を学ぶ為、専門学校に入学。午前は学校、午後は治療院やスポーツ現場で働き、両立しながら資格取得。

現在も、クラシックバレエ、ダンサー、水泳といった多数の現場と鍼灸治療院で活躍している。

バレリーナやダンサーのマルチサポート

ーー今はどんな仕事をされていますか?

主には、鍼灸整骨院で治療をしています。

また週に1、2日スポーツ現場でも活動しています。

今はクラッシックバレエ、ダンサー、陸上ホッケーの現場でサポートさせて頂いております。

それぞれメディカル、コンディショニング、トレーニングと求められる用途が分かれていて、クライアントに合わせて仕事内容も対応しています。
トレーナー働き方

働き始めて感じた知識不足

ーー今の仕事についた経緯を教えてください

柔道整復師の資格を取得し、整骨院で働き出した時のことです。

学校で学んだ事も大事ですが、それだけでは現場でやっていけないと感じ、若手・学生トレーナーの集まるGolden Age Projectで勉強会を受け始めました。

そこでのご縁で、団体の運営をさせていただく事となり、現場で活躍されている講師の方と繋がることができました。

その講師の方のご紹介で、今の現場のお仕事や多種類の現場環境を知ることができました。

行動することで思いがけないご縁ができ、夢見ていたスポーツ現場でお仕事する事となりました。

選手に言われる◯◯ これが私のやりがい

ーー仕事のやりがいはなんですか?
トレーナー働き方
現場のお仕事では週1回や、月2回だけの事が多いのですが、私のトレーニングやストレッチ指導を楽しみにしてくれているクライアントがいらっしゃる事です。

そして、少しずつ体の調子や使い方が変わったと言われた時はとても嬉しくやりがいを感じます。

1人1人体の使い方や骨格は違うので、その人に合ったトレーニングやコンディショニングを実施しなければいけません。

メンタル面もサポートしていかなければならない現場もあります。言葉がけも、その人に合うように少しずつ変えています。

そうやって細かくサポートしていき、その人が少しでも成長しているのを見ると胸が熱くなります。

身体への対応だけでは足りないトレーナーの役割

ーー仕事の中で大変なことはなんですか?

現場では、いつ何が起きるか分かりません。そこで私たちトレーナーの正しい判断が求められます。

その場で1番落ち着いていなければならないと言っても過言ではありません。

また、遠征など帯同する際はその場所の環境や、選手がもし風邪や熱がでた時の対応など、様々な可能性やシチュエーションを頭に入れておかなければ行けません。

トレーナーだからと言って、身体の対応だけではダメで、全ての状況判断が必要になってきます。

治したいという気持ちの押しつけ

ーー仕事で失敗したことを教えてください。
トレーナー働き方

急性の外傷や痛みに対して、その箇所をどうにかしなければと思いすぎるあまりに、そこばかりをアプローチしてしまい逆に悪化させてしまったりという事がありました。

そういう時こそ、上記でもお伝えしたように落ち着いて視野を広げアプローチしなければいけません。

そもそも1度で治し切る事は難しいので、少しでも楽に今後の対処方をしっかり伝えてあげる事が大事だと改めて感じました。

私の治してあげようという気持ちの押し付けではなく、選手やクラアイアントがどうなりたいかをコミュニケーションによりしっかり汲み取らければいけません。

待っていてもチャンスはこない

ーースポーツ業界で働きたい人へのメッセージをお願いします。

待っていても仕事からはやって来てくれません。

自分のなりたい像を明確にし、自分から何でもいいので行動してみて下さい。

オススメはやはり現場をみている色んな人の話を聞くこと。そうすることで、なりたい像がはっきりすると思いますし、ご縁が広がるはずです。

そしてチャンスがあればとにかくチャレンジしてみて下さい!

一緒にこの業界を盛り上げていきましょう!応援しています。

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