「情報を持っていれば多くのチャンスを掴める」フリーランスの働き方

フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動しながら、講師活動、プロモーション活動など、幅広い分野で一般の方へ向けた指導を行っている福井さん。
今回はそんな福井さんへフリーランスとしての働き方について伺いました!

福井さんのご紹介

名前

福井豊(ふくいゆたか)

年齢

27歳(1991年生まれ)

出身

神奈川

出身校

東海大学体育学部卒

プロフィール

幼稚園の頃からずっとサッカー小僧でサッカーに携わりたいという思いから東海大学体育学部に入学。大学時代にスポーツクラブでアルバイトを始め、トレーニングの大切さ、健康、フィットネスの分野を知る。

トレーニング指導を通じてお客様の身体が変化し、喜びの声をいただけることにやりがいを感じ、フィットネス産業で働くことを決意。あらゆる企業で見学、体験、インターンを行ったが、自分の実力を試してみたいと思い卒業後すぐにフリーランスとして働く。

現在はお客様1人1人としっかり向き合うためにパーソナルトレーナーとして活動している。

今はどんな仕事をされていますか?

大きく分けると3つ。パーソナルトレーナー・講師活動・プロモーション活動です。

トレーナーとしてジムやレンタルスペース、お客様の家などでマンツーマンやグループでの運動指導を通じてダイエットや肩こり腰痛などの改善指導をメインとしています。

また、大学での講師活動や、企業様にてストレッチ・栄養の教室をしたり、大手企業と契約して、商品のプロモーション活動や社員向けの販促研修も行っています。

パーソナルトレーナー・大学での講師活動・企業研修・健康商品のプロモーションなど、トレーナーとして自分の持つ知識や技術を様々な方法を通じて一般の方に届けています。

今の仕事についた経緯を教えてください

大学時代にスポーツクラブでアルバイトをしている中で、お客様からの喜びの声にやりがいを感じ、健康産業で働くことを決意しました。

最初はどのスポーツクラブで働こうか迷い、神奈川・東京にあるスポーツクラブで10社ほど見学や体験に行き、情報収集しました。

しかし、どこにも素晴らしい点ともっと良くなる点があり迷っていた中、パーソナルジムなるものを知りました。

小規模でマンツーマン専用のジム。これを自分でやってみたら自分の思い描くジムを作ることができると若者ながら好奇心だけでチャレンジした結果が今となります。

講師活動やプロモーション活動は、パーソナルトレーナーとして活動していく中で、依頼をいただきました。

仕事のやりがいはなんですか?

なんと言ってもお客様の変化を一番近くで感じることができることです。

『ずっと気になっていた腰痛が治った!』
『今まで履けなかったズボンが履けるようになった!』
『腕が上がらなかったけど上がるようになった!』

など、たくさんのありがとうに触れることができます。

そのお客様がご自身のご家族やご友人など、大事な方をご紹介していただけた時、言葉以上の喜びを感じます。

大事な方を任せてくださる時が、一番お客様との信頼関係を感じるタイミングです。

仕事の中で大変なことはなんですか?

トレーナーとして活動していて、いくら知識や技術を高めたところでお客様に伝わらなければ意味がないということです。

スポーツクラブなど、企業に勤めていると、目の前のお客様に自分の持ちうる知識や技術を提供することができます。(もちろんコミュニケーション能力も必要ですが。)

しかし、フリーランスで仕事をしていると、目の前にお客様がいません。
そもそもお客様を集めるところからスタートします。

このマーケティングという部分が理屈だけではないので、新規のお客様に来て頂くことが凄く難しく感じています。

いくら勉強してもお客様がいなければ、その知識を発揮する場すらも得られないということです。

どれだけ勉強することも、理不尽な接客を求められる時よりも、集客が上手くいかない時は本当に辛いです。

そして1人で仕事をしているので、悩んだ時に相談できる人が少ないため、自分自身で答えを導き出さなければいけないというプレッシャーもあります。

改めて企業に就職する安心感にたまに憧れます(笑)

仕事で失敗したことを教えてください

これは数え切れないほどあります。

お客様の目的を達成させることができなかった時、
むしろ状態を悪化させてしまった時、
お客様を怒らせてしまった時など、

トレーナーとしての経験不足からおこるものだけでなく、ミスコミュニケーションが原因のものもありました。

それだけではなく、個人で仕事をしていると集客サポートなどの勧誘の連絡がたくさん来ます。
そこで◯十万円払っても一人も集客できなかったということもありました。

ここで学んだことは、無知の知。

自分が世の中のことを何もわからずに社会へ出てしまったということ。
そして、情報を持っている人は無知な人よりも何倍もチャンスを得られるということ。

振り返ってみても成功より失敗の方が何倍も多いなと感じました。

スポーツ業界で働きたい人へのメッセージ

まず、個人的に思うことがあります。

なぜスポーツ業界で働きたいのですか?

ここの目的は絶対に自分の中ではっきりさせた方がいいと思います。

僕が多くの学生と話している中で思ったことは

《スポーツとしか触れ合ってきていないから》なんです。

自分がずっとスポーツとしか触れ合ってきていなくて

世の中にある他の仕事を全く知らなくて

自分に一番馴染みのあるスポーツに携わりたいと思っているのだと。

だからスポーツ業界に働く前に、世の中にどんな仕事があるのかもっと広い視点で見てみてください。

それでもスポーツ業界で働きたいと思えるのならチャレンジすべきだと思います。

就職はゴールではなくて方法です。

その働き方で自分がどうなりたいのか。
世の中の人にどんなことをしたいのか。

少しでもその先を考えるきっかけになれば幸いです。

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