理学療法士の資格を持ちながら、病院勤務ではなく多方面で活動している志田さん。
そんな志田さんに仕事をする上で大切にしていることやこれから社会にでる学生へのメッセージを伺いました!
志田さんのご紹介
名前
志田伊史(しだ よしふみ)
年齢
28歳(1990年生まれ)
出身
東京都
出身校
首都大学東京
プロフィール
回復期・療養病棟混合型の病院からキャリアをスタートする。
病院勤務の傍ら、休日や勤務後の時間を利用してスポーツ現場やフィットネス現場でのフリー活動を行っていく。
現在は、慢性疼痛専門整体サロンfind a senseを開業。
その他スポーツトレーナー活動(柔道・ボクシング・ラクロス・アルティメット)やyoutuber「シダパン」としての活動を行っている。
コメント:ぜひともチャンネル登録お願い致します!笑
志田さんのyoutubeチャンネル
デイサービス・サロン運営・フリーランスで活動
ーー今はどんな仕事をされていますか?
デイサービスに週3回勤務を行う傍らで、慢性疼痛専門整体サロンfind a senseの運営と、フリーランスでスポーツトレーナーを行っています。
半分会社員で、半分独立して事業を行っているような感じですね。
土日や勤務後の時間を使って今の活動をスタート
ーー今の仕事についた経緯を教えてください
理学療法士を志したときにはスポーツトレーナーの活動をメインに考えていましたが、なかなか理学療法士として新卒でスポーツ分野に行くことは難しく、病院に勤めるのが主流でした。
そんな中で自分もなんとなく病院に勤めてしまいましたね。
しかし、2年目あたりからふつふつとスポーツ分野への熱が出てきてしまい、土日や勤務後の時間を利用して活動をスタートさせました。
その結果、少しずつ自分のやりたい活動が拡大してきているのが現状です。
理学療法士の資格を持ちながら、通常の病院勤務をしていない身としての働き方を追求しています!
観察分析能力が理学療法士の強み
ーー今の仕事で理学療法士の資格はどのように生きていますか?
普通に病院やクリニックで勤務している理学療法士と比べて、私は他の職種と比較させる事が多い立場であると言えます。
整体サロンの運営では町の接骨院やマッサージ店・ストレッチ店などと比較されますし、
スポーツ現場ではアスレチックトレーナーや柔道整復師・鍼灸師などと比べられることが多くあります。
痛みを治してほしい患者様や、トレーニングを指導してほしいアスリートからしてみるとこれらの職種の違いはあんまり関係ありません。
同じ「身体を改善してくれる人」と一括りに見られます。
その中で自分を選んでもらわなければならないのです。
フリーランスでの活動とはそういう事です。
では、私が理学療法士として何を強みにお客様に選んでもらっているか。
それは「観察分析」の能力です。
立っている姿勢を見て、歩くさまを見て、動かし方を見る事から、身体の癖や問題点を分析するという事です。
理学療法士はこれに長けていると言えます。
他の職種と比べて、これに関する授業がカリキュラムの中で多く盛り込まれているので必然的に身につく能力です。
重心の位置から、
関節のずれから、
筋肉の偏りから、
その人の癖を見抜くことができます。
理学療法士としては普通の分析をして「○○さん、ここ痛いでしょ?」「以前ここを怪我したことはありませんか?」などと質問すると、お客様からなんで分かるのか驚いていただけます。
他のセラピストやトレーナーからもそこに関しては一目置いてもらえることが多いように感じます。
大切なのは自分の強みを確立すること
ーー仕事の中で大切にしていることはなんですか?
これからの理学療法士は
私のように整体サロンを運営して自費診療で勝負する、
スポーツ現場でトレーナーとして活動する理学療法士は増えてきている印象です。
病院でのリハビリも縮小傾向で、デイサービスや訪問リハビリなどの家で生活を送っている人々を対象としたサービスが働き口として多くなってきています。
今まで競合相手でなかった整体院や接骨院などが同じフィールドの職種となって来ています。
この状況で理学療法士は各セラピスト・各トレーナーの中から選んでもらわなければなりません。
そのためには自分の強みを確立していかなければならないのです。
先ほどもお伝えしましたが
お客様からしたらすべての職種が一括りで「身体を改善してくれる人」です。
そのなかで私は「これができます」という色がはっきり示せることが選ばれる条件で
私の場合は「観察分析」を自分の色としてお伝えしています!
自分とは違う職種の仲間を作る
ーースポーツ業界で働きたい人へのメッセージをお願いします。
私は理学療法士としての強みを「観察分析」に置きましたが、別にこれである必要はありません。
今勉強している中で面白いと感じていることを深めていければ
社会に出たときに必然的に強みになっているはずです。
その上で、ぜひとも学生の皆さんには自分とは職種の違う仲間を作ってほしいと思います。
私は学生時代にはできませんでしたが、最近になって柔道整復師やアスレチックトレーナーの仲間ができました。
学ぶことや感心することが多いですし、何よりそこから理学療法士の特徴に気づくことができます。
それは自分が勉強を深めていくモチベーションにもなりますし、今後のキャリアを考える大きな材料になると思います。
理学療法士は病院に勤務することが通常とされる現在ではあると思いますが、
皆様が既成概念にとらわれずに様々な分野でご活躍する事を願ってます!