アスレティックトレーナー、柔道整復師、
鍼灸師、理学療法士などなど、
トレーナーを目指す多くの学生が
資格を取得するために日々、
学校での勉強に励んでいます。
そんな中、実際に資格を取得し
現場に出て活躍している先輩トレーナーは、
どのように資格の勉強をしていたのか?
今回は、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師・JSPO-ATの資格を持ち、トレーナーとして活躍されている「橋本歩美さん」に学生時代の資格勉強法についてお話を聞きました!
橋本歩美さん資格勉強法インタビュー
名前
橋本歩美(はしもとあゆみ)
年齢
27歳(1991年生まれ)
出身
大阪
出身校
武庫川女子大学文学部スポーツ科学科
関西医療学園専門学校東洋医療学科
プロフィール
トレーナーという存在を知ったのが高校生の時。
自分が現役の選手で、
同じチームにオリンピック選手がいる合宿で、
鍼灸師のトレーナー出会い、
そこから私のトレーナーへの道が始まった。
関西を拠点に水泳・新体操・バレーボール・テニス・陸上などさまざまなスポーツと、
学生、社会人、実業団、プロレベルの選手をサポート。
さらに女性トレーナーとして治療やコンディショニング、障害予防など、医療分野から選手のサポートを行う。
現在は関西を離れ、女子バスケットのチームトレーナーとして活動。
今持っている資格について教えてください。
所有している資格は
鍼灸、あん摩マッサージ指圧師、JSPO-ATです。
マッサージだけでは取りきれない深部の緊張を鍼で刺激し、筋緊張の緩和を目的に多く使用しています。
他にも、鍼やお灸で経穴(ツボ)を刺激することで内臓を整えることもあり、身体の自然治癒力を高めます。
また、婦人科疾患に対しても鍼灸を使い、女性アスリートをサポートできるようにしています。
あん摩マッサージ指圧師については、
無資格者が行う法的にグレーな部分であるマッサージの行為を受け手や周囲に安心して行うことができます。取得できる学校は限られているので持っているだけで重宝されます。
ATはリハビリやトレーニング、コンディショニングなど、選手をサポートする上ではもちろん、他のスタッフとの連携も大切になってきます。
学生時代はどのように資格の勉強をしていましたか?
最初に大学でATを取得しました。
ATは3〜4年生にかけて実際に怪我をした選手のリハビリを考えて、先生に確認し再度修正することを繰り返し、選手に指導していました。
また、先生が選手を評価する際も、自分が実際に選手に対応することを想定して先生の評価の仕方を学び、活かす意識を持って勉強していたと思います。
試験では、実際に指導していたことが活き、問題を読んでもイメージが湧きやすかったです。
鍼灸の資格は、試験に合格するために授業をこなし、その中で興味のある内容を深く掘り下げる感じで受けていました。
実技は実際にやらないとうまくならないと思っていたので、自分がしていきたい治療を臨床室で患者さんへ施術し、なるべく人に触れる機会を多く設けようとしていました。
また、鍼灸をスポーツに活かすために、多くの先生にお話を聴き、視野を広く持つことで、興味のある治療については治療院に見学に行かせて頂きました。
あん摩マッサージ指圧師の資格は、クラスの仲間とお互いに意見を言い、良くなるように工夫していました。
国試に向けた勉強と、
自分が将来行なって行きたい治療の勉強
を並行して行なっていました。
資格の勉強で「やってよかった」と思うことはなんですか?
実際に現場で指導をすること、
将来行っていきたい活動をイメージして
勉強をしていたことです。
それがあったからこそ、
サポートする幅が広がりました。
さまざまな引き出しを持っておくことで選手にとって最適な手段を選ぶことができます。
特にATの勉強でアスリハのメニューを作成、指導する際に大事にしていたことが、先生にも口うるさく言われていた「リスク管理」
ちょっとした工夫が患部への負担に関わり、復帰を遅らせる原因と再受傷のリスクが上がるのでとても勉強になりました。
また、今はメディカルの分野でサポートすることが多いですが、リハビリやトレーニングの知識が選手やスタッフとの会話で活きてくることがあります。
資格の勉強で「やらなくてよかった」と思うことはありますか?
資格の勉強を通して、「やらなくてよいこと」というのはあまりなかったと思っています。
授業によっては
自分に必要のない部分もあるかもしれませんが、
その資格を持つということは、
その内容を理解しているとみなされます。
ある程度関係のないことであっても、その資格を持っている義務として勉強しておくべきだと感じています。
AT・鍼灸師の勉強している学生へのメッセージ
私は水泳に関わってトレーナーをしたいと思っていて、水泳のトレーナー会というのがあるのを知り、そこに入るためには医療資格かATが無ければ入れませんでした。
私は縦や横の繋がりを広げたいと思い、専門学校ではなく体育系の大学に行ったので、どうしてもATを取得したいと思っていました。
将来を見据えた中にATの取得があったので、
・なぜ取りたいか
・取ってどのようなサポートをしていきたいのか
・取得することで自分にメリットがあるのか
というのを考えると、
自然と勉強に熱が入りました。
鍼灸は正直、
資格を取得してしまえば全員鍼灸師です。
卒業後にどうやって鍼灸を活かそうか
ビジョンを考えながら勉強すれば
すぐに即戦力として活かすことができると思います。
資格取得がゴールではなく、
その先にあるサポートしたい人やビジョンを持つことで
資格取得が通過点となり、勉強のモチベーションに繋がると思います。
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