「実習を成長に繋げるためには?」現役ATへ実習インタビュー

高校時代をニュージーランドで過ごし、帰国後して専門学校でATを取得した高祖さん。

インタビューでは学生時代の実習が本当に有意義なものであったということが伝わってきます。
実習を自分自身の成長につなげるためのポイントを高祖さんに伺いました。

高祖さんのご紹介

名前

高祖 憲人(こうそ けんと)

年齢

24歳(1994年生まれ)

出身

佐賀県

出身校

東京スポーツ・レクリエーション専門学校

プロフィール

佐賀県で生まれ育ち、中学卒業と同時に単身ニュージーランドへ渡る。
3年間のホームステイをしながら現地の高校に通う。

帰国と同時に東京スポーツ・レクリエーション専門学校へ入学し日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格取得。
現在は医療法人社団山手クリニックにて運動療法部門スタッフとして活動中。

スポーツ整形で運動療法を

ーー今はどんな仕事をされていますか?
下北沢にある山手クリニックというスポーツ整形外科で運動療法を担当しています。
膝の痛み、腰痛、肩こりといった慢性の患部のみならず成長期のスポーツ障害、アスリートのオーバーユース症候群、ロコモティブシンドローム予防の治療を行います。

患者様が痛みをうったえられる部位だけの治療をだけではなく痛みが起こる原因が何かということに着目しリハビリを行っていきます。

身体の安定性を司る筋力、柔軟性、更に各部位の協調性等、痛みの根本的な原因の改善(リコンディショニング)を目標にリハビリを行っています。

スポーツ現場・臨床と2つの実習へ

ーー学生時代にはどんな実習へ行っていましたか?
東京経済大学バスケットボール部むろた鍼灸整骨院の2か所へ実習へ行かせて頂いていました。

東京経済大学バスケットボール部は、当時関東大学リーグ3部のチームで2部昇格を目指して活動しているチームでした。部員は40名程度でチームへは週に2~3回程度帯同していました。

むろた鍼灸治療院はTSR講師の室田智先生が院長をされている鍼灸整骨院で、室田先生は車椅子バスケットボールの日本代表トレーナーも務めていらっしゃる先生だったので、バスケットボールの選手たちがよく集まる治療院でした。

細かく指導していただけたことが最大の価値

ーー実習の内容について教えてください
東京経済大学バスケットボール部では、ウォーターボトルの準備からウォームアップ・クールダウン・テーピング・アイシング・フィジカル・ウエイトトレーニングの指導やアスレティックリハビリテーションなどなど、とにかくすべてをやらせて頂いていました。

大事な試合にも帯同させて頂き、貴重な経験になりました。
実習先の先生には週に一度みっちりと時間をとっていただき、チーム帯同に必要な事を本当に細かくひとつひとつ教えて頂きました。

むろた鍼灸整骨院では主に室田先生や柔道整復師の先生のアシスタントとして活動させて頂いていました。患者様がいない時間などは実際に臨床で使用しているしているストレッチの方法をご指導いただいたり、勉強になることばかりでした。

報告書から感じた成長

ーー実習の中で心に残っていることはありますか?
東京経済大学バスケットボール部の活動の中で帯同が終わった際に、毎回報告書を作成し担トレーナーの方へお送りする事になっていたのですがですが、

最初は本当に支離滅裂なことばかり書いていて、その度に担当トレーナーの方に一緒にその振り返りをしていただき、
帯同と振り返りを重ねるごとに現場で起きた現象とその判断に整合性が出てきて、

1年間の実習を終えた際に報告書を見直した時には短い期間でも人は成長できるんだなということをしみじみと感じました。

プライドよりも大切なものがある

ーー今、実習に出ている学生トレーナーへアドバイスをお願いします。
初めて実習に行った際に担当トレーナーの方から「選手に何か聞かれたら分かったふりはしなくていいから、『ごめん次回までに調べてくる!』と言って完璧に調べて教えてやれ。」と言って頂きました。

この言葉のおかげで変なプライドは捨てて本当にチームの為になることをしようと気持ちの整理がついたんだと思います。
実習では誠実に、チームや患者様の為に行動すれば自ずと自分の成長にもつながってくると思います。

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