「世界トップのトレーナーになりたい」という思いで、アメリカへ留学した池田さん。
数々の成功と失敗。
慣れないアメリカの地で夢に向かって頑張る上で何を学び何を得ることができたのか。
これまでの経験を伺いました!
池田さんのご紹介
名前
池田 昂己
年齢
23歳(1995/05/01)
出身
福岡県遠賀郡岡垣町
出身校
八幡高校(2014卒)
ヒューマンアカデミー福岡校(2016卒)
Merced College(2018卒)
The University of Southern Mississippi(現在)
プロフィール
「世界トップレベルの環境であるアメリカでアスレティックトレーナーになる」という目標を持ち、
全く経験のなかったアメリカへ飛び立ち約3年。
異国の地でも持ち前の行動力を忘れず、
前へ前へと進んでいる池田さんにアメリカでのトレーナー留学と、
その経験で得たものについてインタビューをしました。
夢を叶えるために福岡からアメリカへ!
ーーどこへ留学に行きましたか?
私は福岡県の高校・専門学校を卒業後、カリフォルニア州マーセッド市のMerced College(2年制大学) へ進学しました。
そこでは Kinesiology(運動学) を専攻し、2018年の冬に卒業しました。
今年2019年春からはミシシッピ州にあるThe University of Southern Mississippi へ編入学を行い
編入先ではアスレティックトレーニングを専攻。
トレーナープログラムに所属し、NATA-ATCの資格習得を目指しています。
世界でトップになるにはアメリカしかない!
ーーどんな経緯で留学に行くことになったんですか?
自他ともに認める野球馬鹿であった私は高校卒業後に、福岡にある専門学校へ進学することを決めました。
その当時に学んだトレーナーに関する専門知識は私にとって、
とても衝撃的で高校時代は勉強をしていなかった私も、それからは勉強=楽しいものだと感じるようになりました。
それからは学校外で開催されているセミナーや勉強会に参加するようになり
多くの方々と出会い、お話を伺う機会が増えました。
それらを繰り返すうちに、アメリカという言葉を多く耳にし、
私の目標・夢である
「トップレベルの環境でトレーナーになる」を叶えるには、アメリカに行くしかないと思い、
留学という選択肢を選びました。
海外留学は決して難しくなかった
ーー留学の費用はどのくらいかかりましたか?
一言で留学と聞くと、多額の費用が必要であるというイメージがあるかと思います。
しかし、大学によってピンキリなのが現実です。
私の通っていたカリフォルニア州の短大は1年間の学費が約100万円、生活費は70万円ほどでした。
これだけを聞くと高額に聞こえるかもしれませんが、
日本の奨学金支援機構から返済型の奨学金を毎月借りているため、
直接の支払いを行っている額は日本の大学よりは安いか同じくらいではないでしょうか。
(もちろん返済型なので就職した際から返済がスタートします。)
なので、大学をしっかりと選び、しっかりと学び、確実に奨学金を返済する覚悟があるのであれば、
皆さんにとって留学という選択は決してかけ離れたものではないと思います。
今年から編入している4年制大学では大学の規模も大きくなるため、学費も必然的に増加します。
しかしその分、大きな大学には充実した給付型の奨学金制度があるため、学費の数十%のサポートは受けることが可能です。
この給付型の奨学金はアメリカの特徴の1つかと思いますが、
誰でも援助を受けることができるわけではなく、決められている一定の評定が求められます。
そのため、私のように学費のサポートが必要な学生は必死に勉学に励む必要があります。
喜びと充実感に包まれたアメリカでの生活
ーー留学中の現地での生活について教えてください
アメリカでも日本でもそうですが、
私は多くの素晴らしい方々に支えられながら、楽しく充実した生活を送っています。
しかしアメリカでの生活は試行錯誤の日々で、成功の数倍も失敗をする回数が多いです。
その生活の中では同じ失敗をしない事、そして、私の長所である行動力だけは忘れずに生活することを心掛けています。
カリフォルニア州の二年制大学在学時には、大学の授業と並行し、
現在の四年制大学への編入学の手続きとその大学のアスレティックトレーニングプログラムへの出願を行いました。
大学の授業でも生理学や解剖学などの莫大な量の暗記が求められている中での編入学のための手続きと出願は結構ハードです。
睡眠時間が確保できないのはもちろん、
合格発表待ちの緊張からしっかり眠れない日々が一か月ほど続きました。
その時は苦しかったのですが、皆さんのアドバイスもあり無事に大学とプログラムへ合格することができました。
そのほかには、おそらく日本の大学に比べ言語や文化の違いがあるため、常にハードワークが求められています。
しかし、
その苦しみ以上に、
アメリカで留学をさせていただいていることへの喜びと充実感に包まれながら生活をすることができています。
大切なのは意見をしっかり伝えること
ーー留学の体験を通して心に残っていることはなんですか?
最も学んだことは、自分の意見をしっかりと伝えることの重要性。
特にアメリカでは日本で生活をしていた時より大切だと感じています。
大学の授業ではディスカッション形式のものが多く、
積極的に話に参加しないと良い評価・評定を得ることができません。
また普段の生活でも、自ら思いを伝えなければ誰も助けてくれません。
これは日本人が親切というわけではなく、
文化の違いであり「郷に入っては郷に従え」なので、
私はどのような環境にも適応するということも意識しています。
楽しいだけが留学ではない
ーー今、留学を考えている学生へメッセージ
自己管理をすることは、留学する中で必要不可欠だと感じています。
私の場合はアメリカ人とシェアハウスをしているため、自分自身で全ての家事をしています。
日本では実家暮らしをしていた私にとっては格闘の日々。
また、日々多くの課題と実習があるため、それらを効率的に行う必要があります。
そのため、生活するうえで息抜きも大切ではありますが、常に優先順位を考え、
楽しいだけではなく自身の成長に繋がる留学になるようにしています。