『選手からの信頼を失った』学生トレーナーに伝えたい実習の過ごし方

学生時代にトレーナーとしての経験値を高める方法のひとつに実習があります。実習先に貢献しながら自分の成長にも繋げていくことで、実習に参加する意味が出てきます。

今回は、学生時代にトレーナー実習をしていた佐下橋(さげはし)さんにその実際をお聞きしました。

実習に臨むにあたっての大事な心構えや考え方など、大変参考になるお話が盛り込まれています。
現在実習中の方・これから実習に参加する方はぜひご覧ください!

佐下橋さんのご紹介

名前

佐下橋 章太(さげはし しょうた)

年齢

22歳(1996年生まれ)

出身

群馬県

出身校

桐蔭横浜大学
(東京スポーツレクリエーション専門学校在学)

プロフィール

高校時代に腰痛を発症する。

そこから整骨院に通って「痛みの原因部分にアプローチ」してもらい、痛みがなくなったという経験からスポーツトレーナーという職業を目指す。

現在はアスレティックトレーナーの資格を取得するべく日々勉強を行なっている。

スポーツ整形でリハビリ指導を

ーー今はどんな仕事をされていますか?
現在は、専門学校に通いながら、週に1度スポーツ整形外科でリハビリの助手としてアルバイトを行なっています。

主な業務内容としては、患者さんに対して物理療法を行なったり、リハビリ指導のお手伝いをさせて頂いています。

未経験のハンドボールへ帯同

ーー学生時代にはどんな実習へ行っていましたか?
大学時代は、大学の男子ハンドボール部に1年生秋から4年生の秋まで帯同していました。

自分が大学1年生の時に、大学トレーナー部の代表からハンドボール部を紹介をして頂きました。

これまで野球しかやってこなかった為、他のスポーツにも関わってみたいと思い帯同する事を決めました。

振り返ってみれば、このハンドボール部への帯同が僕にとっての初めてのトレーナーの現場でした。とても多くのことを経験させていただきました。

トレー二ング、メディカル両面でサポート

ーー実習の内容について教えてください

男子ハンドボール部ではトレーニング面、メディカル面においてどちらもサポートをさせて頂いていました。

トレーニング面では、トレーニングプログラムの作成及び指導を行なっていました。

また、リーグ前後にはマックス測定や垂直跳びの測定を行い、選手や監督に対してフィードバックなども行なっていました。

次にメディカル面では「選手が体に不安の無い状態でプレーをさせる」という事を目標に、ウォーミングアップやクールダウンの指導を行なっていました。

4年生の時からはメディカルチェックも実施しました。

選手からの信頼を失った経験

ーー実習の中で心に残っていることはありますか?

大学2年生の時、選手にスクワットを指導していたのですがその時に
「もっと下まで降ろしましょう!!」と選手の気持ちも分からずに言ってました。

そして、その選手がスクワットを終えると「じゃあ佐下橋もやってみてよ」と言われました。

この頃の自分は全くトレーニングを行なっていませんでした。
もちろん1回も挙げる事が出来ず、選手からの信頼を失った時期がありました。

この経験から
「トレーニング指導を行うにあたって、自らトレーニングを行なっていなければ選手からの信頼は得られない」と実感しました。

周りへの感謝の気持ちを忘れずに

ーー今、実習に出ている学生トレーナーへアドバイスをお願いします。

学生トレーナーの経験は、とても貴重な事だと思います。

自分もトレーニング指導の事を思い返すと
「あの時、あの経験してなかったら、トレーニングを実践するという重要性に気付いていなかったかも知れない」と思います。

ぜひ、学生トレーナーとして活動している方は
周りへの環境に感謝の気持ちを忘れず、目の前の事に一生懸命取り組んでください!

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