2019年5月に行われたハワイでの解剖実習に参加した佐藤さんに、その海外研修で得たものや感じたことについてお話を伺いました!日本では行えない、自分でメスを握っての解剖実習。
より一層、人の体について勉強したい方はぜひ参加してみてください!
佐藤さんのご紹介
名前
佐藤俊生(さとうとしき)
年齢
20歳(1998年生まれ)
出身
岩手県
出身校
了徳寺大学(在学中)
ハワイ大学での解剖実習に参加!
ーーどんな海外研修に参加しましたか?
5泊6日でハワイ大学の解剖学実習に2日間参加してきました。
2日間という短い時間で1グループ10人くらいで解剖をしました。
限られた時間で体の筋肉、筋膜、神経などを見ました。
大学の解剖学実習とは少し違い自分の興味がある見たい部位を集中的に見ることができました。
人体をもっと詳しく知りたい
ーー海外研修に行くことになった経緯を教えてください
僕が今回ハワイの解剖学実習に参加しようと思ったきっかけは、大学の先生や知り合いのトレーナーの方々に
「人はそれぞれ体のつくりが違う。100人いたら100パターンの体がある。」
「教科書に書いている解剖学は全て正しいわけではない。」と聞きました。
大学の解剖学実習で見てからだと、どのくらい違うのか。教科書には載っていないことを得ることができるのではないかと思いました。
また大学の解剖学実習を受講して、人体をもっと詳しく知りたいと思ったからです。
文化の違いを知れた
ーー海外研修中の現地での生活について教えてください
現地ではワイキキビーチの近くのホテルに泊まりました。食事にはあまり困ることがなく美味しく食事ができました。
しかし日本と通貨が違うので、実際にどのくらいの金額を使っているのかがわからないので使いすぎないように注意しました。
ハワイは日本よりも乾燥していてハワイの水道水は少し不安だったので飲み水は必須でした。また飲み水だけではなく歯を磨く時にも気を使いました。
ハワイで一番大変だったこと、慣れるまでに時間がかかったことは何をしてもらうにもチップが発生するところです。
チップを払うことは知っていましたが1ドルとかだと思っていたら場所によっては結構取られてびっくりしました笑
文化の違いを知れました。
人の身体はそれぞれ違う
ーー海外研修の中で心に残っていることはなんですか?
僕たちが担当させていただいたご献体は、とても若かったです。大学の解剖学実習で見たご献体とは骨格も筋肉も全く違い驚きました。
教科書になっている筋肉とは、大きさや厚さが違い先生方の仰っていた『人の身体はそれぞれ違う』ということがよく分かりました。
また、隣のご献体と比べて見てみました。
脂肪が多い人と少ない人、若い人と歳をとっている人とでも身体の作り、筋肉の厚さ、どこの筋肉が発達しているのか、衰えているのかの違いがとてもよく分かりました。
自分の未熟さを痛感
ーーその海外研修に行ったことで何が得られましたか?
僕は今回、初めて海外に行きました。
今まで海外は行ったこともなく、僕は英語が苦手なので行くのがとても不安でした。
しかし、現地の人たちは僕のつたない英語を必死に理解してくれて何となくですが会話をすることができました。
それまでは英語の勉強はそんなに必要ないと思っていましたが、もっと話せるようになりたいと強く思いました。
また、大学3年生になり解剖学の知識が身についてきたと思っていました。
ですが実際にご献体を解剖しながら筋肉や神経を見るとまだまだ自分の知識が未熟だったということを痛感しました。
今回のこの学びを無駄にしたいためにも、もっと解剖学の勉強をしたいと強く思いました!
必死になったからこそ出てくる疑問
ーー今、海外研修を考えている学生へメッセージをお願いします。
解剖学実習に行くにあたり値段、海外に行く、知識不足などなど不安がたくさんあると思います。
しかし少しでも行きたいと思っていたら行くことをオススメします。
もし、不安を抱えている人がいたらその問題に向けて全力で取り組んでください。
僕は今回の費用を自分で全て出すために死ぬ気でバイトをしました。
自分で必死でお金を集めて参加したので「半端な気持ちでは参加できない!」と思うことができました。
もしもこの苦労がなく参加していたら僕は何となく海外に行き、なんとなく解剖学実習を行い楽しかったなーと思うだけだったと思います。
必死になったからこそ、より一層解剖学の勉強をやりそこ出てくる疑問、実習先で感じた解剖の疑問をハワイの解剖学実習で学ぶことができました。
皆さんも是非ハワイに行き全力で学び全力で遊ぶことをお勧めします!
■次回のハワイ大学解剖実習に興味のある方はこちらをご覧ください。
■他のハワイ大学解剖実習に関する記事一覧