専門学校で理学療法士の資格を取得し、現在は病院に勤務している早川さん。
学生時代の資格の勉強法や社会に出てから役立っていることなど、今理学療法の勉強をしている学生への想いを伺いました!
早川さんのご紹介
名前
早川 優香(はやかわ ゆか)
年齢
22歳(西暦1996年生まれ)
出身
神奈川県
出身校
社会医学技術学院 昼間部理学療法学科
プロフィール
湘南生まれの22歳、理学療法士
「教育現場にトレーナーを!安全なスポーツ環境を!」を胸に修行中である。
学生時代に陸上選手として走っていた彼女は、高校生のときに部活動を退部し、クラブチームで活動するという経験をする。
専門学生の時には様々な学外活動をしていた。
陸上現場でのトレーナー活動や若手トレーナー団体をはじめとする団体活動など。
子供の命、身体、心を守りたい。
そう志した彼女は、学校の中に安全にスポーツのできる環境を作ることが目標だ。
理学療法士を取得し、病院で活躍中
ーー今持っている資格について教えてください
3年生の専門学校を卒業し、理学療法士になりました。
現在は急性期病院で働いています。
職場は救急病院ということもあり、関わる対象者は多岐に渡ります。
学生時代から携わりたいと思っていたスポーツ外傷・障害の対象者への運動器リハビリはもちろん、集中治療室入院中の超急性期の呼吸リハ、心臓血管手術直後の心臓リハ、脳卒中後や神経難病の脳血管リハやがんリハ、生後数日の小児リハ等、
働き始めて間もないですが、本当に多くの方に関わらせていただいています。日々勉強ですね…!
働く中で大切なのは解剖学、生理学、運動学の基礎的な勉強だと感じています。
毎日どんな対象者のリハビリをするのかわからない、常にチャレンジな職場なので、知識と技術はかなりの量と質が必要とされます。
解剖・生理・運動の3本柱があることで疾患の理解に繋がります。
国家試験対策は教員への質問ぜめとグループ学習
ーー学生時代はどのように資格の勉強をしていましたか?
国家試験の勉強では解剖、運動、生理学の3つを結び付けて考えるようにしていました。
具体的には、ノート見開き1ページで1つのテーマを決めて、そのページさえ見れば全てがわかるようにまとめていました。
よくある国試対策の参考書はほとんど使いませんでしたね。参考書が間違ってることも多々あったので(汗)
また、教員に積極的に勉強の報告、質問や相談をするようにしていました。
毎日最低5回は教員室に現れていましたね…迷惑なほどです(笑)
その日勉強したノートのページを教員に見てもらい、その内容から問題を出してもらうこともありました。
これがまた、いじわるな問題を出されると答えられなくて悔しくて!笑
加えて、友人と一緒にグループ勉強をしました。
自分ひとりで勉強していると、好き得意な分野しか勉強しなかったり行き詰ったりしてしまいます。
友人がいることで自然と教え合いも起きるので、深い定着に繋がりました。
「人と関わること」が大切な時間
ーー資格の勉強で「やってよかった」と思うことはなんですか?
実際に人の身体に直接触れる経験、知らない環境へ飛び込んでいって良かったなと思います。
私が出ていたスポーツ現場では、トレーナーの指導下ではありますが、かなり自由に選手に関わらせてもらっていました。
AT養成のような実習単位とは関係なかったおかげもあるかもしれません。
机上で勉強したことと実際に身体に起きていることが結びつくことで、知識の定着に繋がったと思います。
加えて、学生団体の活動を積極的に行っていました。
理学療法以外の学生と関わることが多かったので、人の身体や心について多方面から見る目を養うことができました。
自分自身の「人として」を形作る上でも、将来進みたい道を考える上でも、とても大切な時間になりました。
今となっては勉強不足の状態で人に触れるのは恐ろしいことだなと感じますが…とても良い経験をしました。
過去問はほどほどに
ーー資格の勉強で「やらなくてよかった」と思うことはありますか?
ひたすら過去問を解くことはやらなくてよかったなと思います。
私は記憶することよりも理解して定着することが大切だと思っていたので、過去問は勉強の確認程度にしか使っていません。
過去問10年分を10周!なんてよく聞きますが、その時間があれば理解に繋がる勉強時間、スポーツ現場に出る時間、団体活動の時間、プライベートな時間に使います(笑)
自分の〝人として〟を形作る、貴重な時間ですから。
※賛否両論あると思います。あくまで個人的な意見です…!
学生という自由な時間で世界を広げよう!
ーー理学療法士の勉強をしている学生へのメッセージをお願いします。
学生という時間はとても自由で、本当に贅沢なものです。
「勉強させてください」
「経験してみたいんです」
の一言で見させてもらえる世界は広がります。
理学療法の道を歩み始めた学生さんは、資格をとったら理学療法士として働く人がほとんどでしょう。
だからこそ、自由な時間を使ってたくさんの寄り道をしましょう。
私も学生の皆さんに負けないように、たくさんの寄り道をして、そして新しい道を作っていきます。