こんにちは!
トレーナーズアカデミーです。
2019年7月7日に開催された
「ケガから競技復帰までを紐解く~膝関節編~」の開催報告ブログです。
スポーツ現場では、膝関節周辺の怪我がとても多いです。
そして、競技復帰までのリハビリを慎重に丁寧にやらなければ再発のリスクが高くなってしまうという厄介なケガ。
今回は基礎的な解剖から、競技復帰まで細かく分解して勉強しました。
講師は内野翔太さん。
外来整形外科クリニックで勤務し小学生から高齢者まで幅広い年齢層の患者様に対してリハビリテーションを行っています。
膝前十字靭帯損傷
サッカーとバスケに着目してみると、膝前十字靭帯損傷の発生率がとても高いです。
ジャンプ動作やストップ動作、接触プレーが多いため、そのようなデータが報告されているそうです。また、具体的な症例数がアメリカから報告されています。
膝前十字靭帯損傷:8〜25万例/年間
再建術:約10万例
手術で復帰するパターンが多いようです。
術後のリハビリで気をつけるべきこと
手術の方法がたくさんあるので、まずはそちらを紹介します。
・骨付き膝蓋腱(BTB) or 膝屈筋腱(STG)
・1重束再建 or 2重束再建 or多重束再建
・1ルート再建 or 2ルート再建
1つの再建手術でも、こんなにたくさんの方法があります。
一つ一つの具体的な説明は割愛しますが、医師との連携時にどんな手術をしたか聞く必要がありますね。
競技復帰に必要なアスレティックリハビリテーション
今回は
・OKCトレーニング
・CKCトレーニング
・ランニング
・ハムストリングス強化
・競技特性に応じたトレーニング
を紹介していただきました。
途中で実技も行いました!
ランニング開始時期
術後のランニング開始時期は、先ほど紹介した術式により異なります。
BTBと呼ばれる、膝蓋腱を用いた再建だと10.4±3.8週。
STGと呼ばれる、膝屈筋腱を用いた再建だと11.8±4.0週が目安と言われています。
骨癒合や骨孔内の生着などの差からトレーニング開始時期を考慮する必要があります。そのためにも、医師との連携は必須だと理解できました。
最後に
・手術方法の違いによってその後の介入も異なること
・医師との情報交換が重要であること
・医学的知識が必須であること
・現場に合わせてトレーニングを選択し、応用力も必要であること
・再損傷を引き起こさないこと
理学療法士である方からお聞きする話は、トレーナーのみの知識からの観点では得られないことばかりでした。
医学的観点を持つことの重要性に改めて気付きました。
ぜひ現場で実践してみてください。
ケガから競技復帰までを
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