なぜ発育発達に基づいたトレーニングが大切なのか?

こんにちは!
トレーナーズアカデミーです。
2019年11月3日に開催された「ヒトの発育発達に基づいた運動プログラム構築」の開催報告ブログです。

ヒトは生まれる前から身体の育成を始める


日本コアコンディショニング協会テキスト参照

ヒトは生まれてから約1年をかけて立てるようになります。

その流れは大まかに 「泣く→仰向け→寝返り→うつ伏せ→四つん這い→立ち上がり→歩く」です 。

これら、一つ一つに意味があり大切です。

赤ちゃんは、私たちが呼吸をしているように、お母さんお腹の中で羊水を吸ったり吐いたりしています。この羊水吸ったり吐いたりする運動を呼吸様運動と呼びます。

呼吸様運動をすることにより、赤ちゃんは横隔膜を使う練習に繋がります。

そのおかげで生まれた時には、小さい身体ですが大人と同じくらいの声量で泣くことができるのです。

すぐ立てること=運動神経がいい というわけではない?

近年、顔を怪我する子どもが多く見受けられるのはご存知ですか?

その理由は転びそうになったときに、とっさに手を地面につくことができない子どもが増えているためです。
なぜ、とっさに手をつくことができないのでしょうか。

赤ちゃんは発育発達の過程でハイハイをします。

ハイハイをすることにより、肩甲帯の安定へと繋がります。

また、手を床につくという学習にもなります。そういった学習のおかげで転びそうな時でも、とっさに手を地面につくことができます。

ですが、家につかまりやすい家具などがあるとハイハイを十分にぜす、つかまり立ちをするようになります。

『すぐに立てるようになって、すごい!』と思ってしまうかもしれませんが、肩甲帯の安定には繋がりません。
先述したように、発育発達の過程には全てに意味があります。

発育発達の過程をしっかりと行うことにより、身体を上手に使えるようになります。

つまり、『すぐ立てること=運動神経がいい』というわけではありません。

運動プログラム構築

セミナーでは以下の順でエクササイズを実践しました。
また、この順番が運動プログラムを構築する時にも効果的です。

『リアライメント→インナーユニット→腹筋群→上肢→股関節周囲→下肢』

リアライメントとは、アライメント(骨格・姿勢)を整えることです。
インナーユニットとは姿勢を保つために働く筋肉です。横隔膜、多裂筋、腹横筋、骨盤底筋群の4つの筋肉です。

リアライメントし、インナーユニットをしっかりと働かせた状態でエクササイズを実施。

下記画像はインナーユニットがしっかり使えているかのチェック方法です。
口から息を細く長く吐きます。
ASIS(上前腸骨棘)の2横指ほど内側が盛り上がってくるような感覚があると腹横筋が使えている証拠です。
四肢を動かしても力が入っているような状態を作りましょう。

上肢→股関節周囲→下肢の順番でエクササイズをするのは発育発達過程の『頭尾の法則』に基づいていることが理由です。

赤ちゃんは頭から徐々にコントロールできるようになります。いきなり手足はコントロールできません。
頭部→上肢→股関節周囲と徐々に頭から下肢と動かせるようになっていきます。
それに基づき、運動プログラムを構築すると代償動作が少ないです。

エクササイズメニュー

実施したエクササイズメニューを少しご紹介!


上部腹筋


ヒップリフト


腹斜筋


プッシュアップ

実施時のポイントや注意点、負荷の上げ方など気になるかと思いますが、実施した全てのメニューは動画で学べます。

動画では各エクササイズのポイント注意点、負荷の上げ方などを解説しています。

まとめ

赤ちゃんの時に一度はしている発達発育の動き。
一見、簡単そうに見えますが実際に実施してみると自分の苦手な動きが分かるかと思います。

苦手なメニューは幼少期に、しっかりと行っていなかった動きである可能性があります。

大人になってからでも、再学習が可能です。
是非、この機会に実践されてみてはいかがでしょうか?

ヒトの発育発達に基づいた運動プログラム構築が動画で学べる!

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